1回の注射でコレステロールを長期に下げる——リリーの「VERVE-102」、LDL最大62%減
心臓病の予防は「毎日の薬を一生のむ」のが当たり前でした。その常識を覆すかもしれない結果が出ました。米イーライ・リリーの「VERVE-102」が、たった1回の投与で悪玉コレステロール(LDL)を最大62%下げ、18か月続いたと報告されました。
【どんな治療か】
ゲノム編集の一種「ベース編集」(DNAの文字を1つだけ書き換える技術)を、体の中で直接おこなう薬です。肝臓でコレステロールを上げる働きをする「PCSK9」という遺伝子を1回だけ書き換え、効果を持続させる狙いです。
【何がわかったか】
初期段階の臨床で、PCSK9というたんぱくが最大88%、LDLが最大62%減りました。この下げ幅が18か月にわたり保たれたとされ、成果は医学誌NEJMに掲載されました。リリーは2025年に開発元のVerve社を買収しており、今回の前進はその判断を後押しする形です。
【なぜ注目されるか】
毎日の服薬や定期的な注射に代わり、1回で長く効く「打ち切り型」の予防につながる可能性があるためです。
ただし対象人数の多い検証はこれからで、有効性と長期的な安全性は今後の大きな試験で確かめられます。
出典:NEJM、BioPharma Dive
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断や治療方針は必ず主治医に相談してください。
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